2012/10/27(Sat)海外定額通信GLOBALDATAの使用感・機器レビュー
2012/10/27 17:03
手持ちの回線を調べてみると、WiMAXはローミング範囲外だし、docomo回線でローミングすると、日に3000円くらいかかってしまうので、グローバルデータというのを利用してみた。
その時の分かりにくい部分のメモや、借りた機材のレビュー。
訪れた国
日本からフランス乗り継ぎでトルコ。フランスでは入国しないけど、乗り継ぎ待ち時間が長く、現地SIMを買う手間をかけるほどではないけど、通信できないのは困るなあ…という感じ。
出発から帰国まで、日本時間で8日間。
プラン選定
どうやら、国によって料金が4タイプに分かれている模様。フランスは対象国B、トルコは対象国Dらしい。今回は、自分のスマホやPC、あと同行者にも回線提供する可能性があったので、WiFiルータタイプを選んでみると、対象国B 980(円) x 8(日) + 対象国D 1580(円) x 8(日)とか計算されて焦ったが、どうやら2カ国以上行く場合は世界周遊定額データプランというのがあるらしい。これだと対象国に関係無く、1580(円) x 8(日)となる。
世界周遊定額データプランの詳細の注にも小さく書いてあるが、必ず利用する国を全て列挙する必要がある。申告した国以外で利用すると、従量制で2(円/KB)の利用料が発生したり、後々2つWiFiルータを受け取ったように、国によっては画像に載っているMiFiでないルータを使わなければいけないこともある模様。
今回は、たまたま見つけたVisa ゴールドカード以上会員様 優待キャンペーン 海外用モバイルWi-Fiルータレンタルサービスというキャンペーンを利用して、1000(円) x 8(日) = 8000(円)で同等のプランが契約できた。
受け取り
出発前は慌ただしいので、受け取りは「宅配」を選択した。こうすると、前日のお昼に届けてくれるらしい。
FAQには載っていないことを3つ。
宅配ボックスの指定可能
出発日の前日に受け取りにくい場合で、自宅に宅配ボックスがある場合、申込時に備考欄に不在時は宅配ボックスへと記入下さいなどと添えておくと、そのようにしてもらえる。申込後に、受け取り都合が悪くなった場合、(繋がりにくいが)フリーダイアルのコールセンターに電話して、その旨伝えればよいと思う。
USBケーブル付きで申請しておくとベター
充電用エネループ貸出を申し込まず、手持ちの外部電源やPCから給電する場合、USBケーブルが付属しないらしい。WiFiルータによって、接続タイプがUSB miniBだったりUSB microBだったりするので、持っていない場合は、ケーブルのみの貸与は選択肢にはないのだが、備考欄に「USBケーブルも付属下さい」と書いておくと付属してもらえる。エネループ貸出を申し込んでいない場合でも無料だった。
ちなみに、私が利用した外部電源は、LOOK EASTのPOWER-PONDというやつ。
レギュラーサイズのエネループ モバイルブースターの5400mAhと比べ、POWER-PONDは12000mAhでお値段6000円ちょっと。
大きさや重さはWiiコントローラーくらいで、バッテリーも日本製らしいので、素晴らしいと思う。
感覚的には、朝から晩までWiFiルータを繋ぎっぱなしで、時々スマホを充電しても半分くらいしか残量が減らないくらいパワフルなのでオススメ。
周遊プラン、宅配指定で、日本国内の利用は注意
「前日のうちに、日本で電源投入テストや接続テスト、ついでに出発前の日本でも使えると便利だな*1」と、世界周遊定額データプランに"日本"を加えたのだが、罠があった。申込数日後、GLOBALDATAから電話がかかってきて、「宅配を利用する場合は、前日に届けるので、料金が9日分かかってしまう」とのこと。
受け取るだけで半日も使えないのに1000円も払うのはバカらしいので、「じゃ、日本をプラン利用国から外して下さい」と返すと、そのように変更してもらえた。
こうした以上、日本で1秒たりとも通信しないように気をつける必要がある。
届いた感じ
▼こんな感じで、耐水性の紙袋に入っていた▼バッグの中身はこんな感じ
フランス用のMiFi 2372、トルコ用のHAUWEI Mobile Wi-Fi E5830(TURKCELL MULTI VINN)、それぞれの電源アダプタ(TURKCELLは先端がトルコ用のCプラグ)、それぞれのUSBケーブル、それぞれの説明書、代表的な国のAPN表、iPadのフォトストリーム/iCloudをオフにしろという注意の紙、マルチプラグ変換アダプタ*2がある。
▼マルチプラグ変換アダプタは、色々形がトランスフォームする(笑)
▼電源アダプタ拡大(上:MiFi、下:TURKCELL)
どちらもINPUT:100-240Vを確認。OUTPUTは、MiFiが5V 1.2A、TURKCELLが5V 650mAらしい。
POWER-PONDは出力ポートの両方ともが5V 2Aを出力可能なので、十分充電能力がありそうだ。
▼添付書類
LEDランプなどの見方は確認しておきたい。
また、お問い合わせの紙の裏に主要国のAPNリストがあるので、うっかり設定が飛んだ場合、SIMを別のWiFiルーターに移し替える場合*3には参照されたし。
ここからは、また独自に調べたこと。
USBケーブルには、「このケーブルをPCに接続している間、無線LAN接続できません(充電可能/Wi-Fi接続不可)」と書いてあるが、別にそんなこと無かった。*4おそらく、接続ユーティリティがインストールされていないので、PC側からは単なるインストーラCD-ROMとして見えており、USB接続の通信デバイスとして認識されていなかったからだろう。
ちなみに、USBケーブルを借りたもう一つの理由に、接続するUSBケーブルの"DATA -"端子と"DATA +"端子がショートされているものでないと*5WiFiルータが充電されないかもしれない?と思った*6のだが、付属していたのは両方とも通常のストレートケーブルだった。
つまり、DATA -/+がショートされた特殊な充電専用USBケーブルを使わずとも、一般的なデータ通信ケーブルで対応可能である。
▼ダウト
持ち物チェック
とはいえ、バッテリーの充電具合の確認や、無線プロファイルの設定(利用機器へWPAキーを設定)、ルータの設定がどうなっているか等、出発前に確認しておきたかったので、SIMカードを取り外してから電源を入れてみた。これなら勝手に通信することはあるまい。▼まずはMiFiから
SIMカードに、"France"の記述あり。
バッテリーは3.7V 1530mAh 5.66Whとのこと。
▼次にTURKCELL
SIMカードに、"TURKCELL SIMPLUS 128K 3G INTERNETKart"の記述あり。
このSIMにも、現地で売っているTURKCELL SIMにも"128K"表記があるが、別に128kbpsに制限されているわけではないようだ。
バッテリーは、4.2V 1500mAh 5.6Whとのこと。
ちなみにこちらのSIMカードの表面が、とてもネバネバ、シールの粘着のようなものがついていたので綺麗にお掃除。接点不良から通信トラブルになりやすいので、出発前に確認することを推奨。
接続
SIMは刺さっていないが、WiFiのAPは稼働しているので、PCからWiFiルータの表面のSSIDとWPAキーを入力して接続。適当な192.168.xxx.yyyというアドレスが振られるので、http://192.168.xxx.1等にアクセスすると、管理画面が開く。*7
MiFi管理画面
こちらへ分割TURKCELL管理画面
こちらへ分割返却
返却は、受取と別の方法も選べる。料金的な意味でも、到着ロビーで返してしまうのが楽だろう。
手荷物に返却するものを全て詰めておくと楽なので、多少重いのは我慢して(汗)、カウンターへ。
内容物の確認のみで、料金は後からクレジットカード引き落としとなる。
その場で利用料金が分からないので、ちょっと怖い面(もし定額外通信してたらどうしよう…という)はあるけれど。
おしまい。