2013/12/02(Mon)VAIO Z(VPCZ1)で画面を回転して出力する方法
2013/12/03 23:17
ところでこのノートPC、Dynamic Hybrid Graphics Systemという2枚のグラボ(Intel, Nvidia)を搭載していて、アクロバティックに*1切り替える機構がある。
こういう力業な機能を持っているせいなのか(?)、何故か"画面の向き"を変更することができない。(物理的にではなくて、出力方向)
これは結構な数のVAIOユーザを苦しめているようなので、この制限を取っ払ってみたメモ。
やり方
レジストリを少し変更するだけ。ドライバーは、VAIO正規のドライバーディスクに入っているグラフィックドライバーのままで。
いやむしろ、それから変更しようがない。そもそもNvidiaとIntelの両方を1デバイスに見せかけるような仕掛けがしてあるせいか、通常のNvidiaドライバーやIntelドライバーで更新しようとしても、デバイスチェックで弾かれるので。(なんともSONYらしい…)
該当のレジストリは、"RotateFlag"で検索すると見つかる。
2-3個引っかかるかもしれないけど、私の場合は以下の場所にあるRotateFlagというDWORD値をコメントアウト(";RotateFlag"などに名前を変更)してWindowsを再起動したところ、4方向に回転できるようになった。
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Class\{4D36E968-E325-11CE-BFC1-08002BE10318}\0001
ちなみに、以下の場所も検索でひっかかったが、上記の変更が連動しているようなので、対応は不要。
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Video\{179AF0A6-3D80-4CCF-8C15-E0C8A3FA1144}\0000
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Video\{179AF0A6-3D80-4CCF-8C15-E0C8A3FA1144}\0001
▼4方向を選択可能
▼27インチで縦2560pxは首が疲れるんじゃないかという話はさておき…*2
その後
レジストリの値一つで、こうも挙動が変わると言うことは、おそらくDynamic Hybrid Graphics System絡みで問題があってSONYが意図的に無効にしたとしか思えない。けれど私の環境では、「モニタを再接続し直したり」「ACを抜き差ししてSPEED/STAMINAモードを切り替えたり」「スタンバイに入れて復活させたり」しても全く問題なし。
ちゃんと画面の回転方向と、位置を覚えたまま、にじむこともなく使えます。
なんで無効化したんだろうなあ…?
情報源
Special thanks!Screen Rotation with VPCZ1... at my wits end
独自ドライバーを作られていた方もいらっしゃいましたが、こちらの環境では導入時にNvidia Setupが異常終了してドライバーが入らず。