2010/04/27(Tue)システムとデータを格納するHDDが異なる場合のデータHDD交換テクニック
2010/04/27 2:30
あらまし
実際の手順とは関係ないので読み飛ばしてもらっても結構。Windowsの話だが、私は一昔前はシステム/ユーザデータを1パーティションで管理していた。
何故かというと、マルチOSで色々切り替える際、2パーティション以上にしてると、ドライブレターが混乱するからである。
こうすると、複数のOS間で共有せず各OSごとにデータフォルダが存在するわけだが、Cドライブだけは常に同じドライブレターなので、常に同じドライブを参照すれば良いというメリットと、このシステムのマイドキュメントが最新で、あっちのサブOSのマイドキュメントはバックアップ」というように、中に入っているOSとデータの新旧が対応付いていた。
が、一昔前のOS入れ替え時にfixmbrに失敗し、PBRを吹っ飛ばされて以来、OSに関わる変更をするときは、データ ドライブを物理的に外しておけるよう、システム ドライブと、データ ドライブを完全に分離する方針に変更したという経緯があるわけだ。
HDDの交換
もし1台のHDDのパーティションを複数に分割して、システム パーティションとデータ パーティションにしている場合*2は、HDDの交換時にはドライブ全体を丸ごとコピーすればよいのだが、このようにシステム ドライブとデータ ドライブが物理的に別の構成にしている場合、スタートアップ等で読み込まれるアプリケーション自体やそれが生成するログ更新のために、ドライブレターをきちんと正しくした状態で、物理的なディスクを入れ替える必要がある。これはどういうことかというと、単純にWドライブを新しいHDDにコピーして、差し替えてブートしただけでは、予期しないDドライブあたりにマウントされてしまって、スタートアップでクラッシュする可能性があるということである。
つまり、HDDの物理的な交換と、OSが覚えている物理HDDと(論理的な)ドライブレターの対応付けの変更を同時にする必要があるわけだ。
分かってしまえば何と言うことはないのだが、知らずにやるとハマるだろうと思って、このメモを残しておく。
方法
- 新しいHDDを繋ぐ前に現在のシステムで、自分が使っているユーザ以外にAdministratorsグループに属する管理者ユーザを作成または、有効化する。(ログオン出来ることを確かめておく)
- システムをシャットダウンし、新しいHDDを接続する。(古いHDDはまだ外さない)
- システム ディスクのOSを用いずに、Acronis Disk Director Suiteでブートまたは、Live Linuxなどでブートしてddコマンド等の方法をつかい、パーティションをまるごとコピーする。*3
- コピー環境をシャットダウンし、古いHDDを取り外す。
- システム ディスクのOSで起動するが、F8を連打して必ずセーフモードに入る。*4
- 先ほど作成したAdministrator権限を持つユーザでログオンする。*5
- [マイコンピュータ]を右クリックして[管理]を選び、[ディスクの管理]を開き、新しいHDDのドライブレターを古いHDDと同様にする。
- 再起動する。
なお、システムディスク側を入れ替える場合は、常にCドライブとなっているので、あまり気にせずAcronis Disk Director Suiteやddでコピーしてしまって構わない。
(ddでコピーする場合は、ブートセクタのコピーをお忘れ無く。)