2009/10/26(Mon)eSATA接続のHDDをホットプラグで使う
2009/10/26 4:59
また、様々なことがコンピュータで出来るようになったので、データのバックアップはどの業界、いや個人レベルでも重要になってきた。
で、どうやってバックアップを取るかというと色々手段はあって、NASやUSB、eSATA接続などの外部記憶媒体に保存するのが一般的かとは思うが、今回はその中で一番高速であろうeSATA接続のHDDにバックアップすることにした。
内容としては、マイドキュメントだけでなくデスクトップやユーザアプリケーション等まで丸ごとやる。
その時の環境構築メモ。
マシン
現在メインマシンの内蔵SATA HDDにデータを補完しているので、それをeSATA接続のHDDに定期的にコピーすることにする。スケジュールを組んで自動的にコピーしてもいいけど、常にデバイスの電源を入れっぱなしにしないといけないのでそれは却下。
- OS
- Windows XP Professional x64 Edition
- マザーボード
- ASUS P5B Deluxe/WiFi-AP
- HDDケース
- LHR-DS02SAU2BK (ホットスワップ非対応)
- サポートされる接続形態
- eSATA 3Gbps, USB2.0 480Mbps
ホットスワップとホットプラグについて
同じ意味で使う事もあるようだが、ここでは厳密に- ホットスワップ
- 装置の電源を入れっぱなしでディスクを交換する
- ホットプラグ
- PC電源を切らずに(再起動せずに)デバイスを自由に接続/取り外しできる
購入したHDDケースの説明書には
- ホットスワップは非対応
- eSATA接続の場合はPCを再起動しろ
多分PC起動中に認識が出来たところで、OSの標準機能でアンプラグできないのでこういう言い回しになっているのだろう。
設定
とりあえずP5BにはeSATA端子が付いているが、これを管理してるのがJMicronという会社のチップ。が、これを使って構成するRAIDは微妙に相性が悪い?というか悪名高いらしく、あと使いもしないドライバ導入の手間もあって、もともとDisabledにしていた。
(ま、どーせ繋ぐ機械がないのにBIOS画面ださせてたらそれだけ無駄ってこともあって)
で、これをEnabledにしないと、eSATA端子につないでも音沙汰が無いので、Enabledにする。
さらに次項で説明するが、IDEではなくてAHCIにしておかなければいけない。
準備はこれだけでOK。
AHCIについて
AHCIというのはSATA2で採用されたI/F仕様らしく、元々はIDEというPATA互換の命令をSATA1で使っていたらしいのだが、高速化のためにということなのか、どうしても専用の命令が作られたらしい。で、このACHIの仕様として、ネイティブ コマンド キューイング(NCQ)やホットプラグといった機能ができたらしい。
つまり、ホットプラグに対応させようとしたらAHCIモードにせにゃならんわけだ。
ドライバについて
ここでWindowsを起動させると、新しいハードウェアとしてJMicronのデバイスが認識する。いちおうOSドライバで認識はするようなのだが、一応メーカーHPからドライバ JMB363_Controller_V117494_XPVistaWin7.zip を導入しておく。
\Driver\AHCI\Disk\64bitのinfファイルをデバイスドライバから指定してやればOK。
(というか、ドライバを導入しないと、同じ階層にいる標準IDEコントローラとIRQがぶつかっているという警告が出た。)
ホットプラグする
Vista x64とかでは、OSの標準機能の安全な取り外し機能からアンプラグできるらしいのだが、XP x64だとタスクバーになにも現れなかった。で、導入したのがHotSwap!というツール。
これで安全にデバイスを取り外すことができるようになった。(取り外すのは10秒くらいかかるけど、まぁPCの電源を落とす手間を考えたら楽。)
常駐させるだけだし、OS標準の取り外し機能と同じ使い方なので、非常に簡単だが一点だけ。
Ctrl+アイコンクリックして内蔵SATAドライバを取り外し不可能にしておくことをお勧め。うっかりデータドライブをアンプラグしたら怖いw(一応Cドライブは外せないようになっているみたいだが)