2008/06/04(Wed)回復コンソールをHDDにインストールできない!

2008/06/04 5:58 Software::Windows

さて、今回は回復コンソールの話。

回復コンソールはWindowsがセーフモードでも起動しなくなった時や、セーフモードよりもっと低層のファイル操作が必要な時などに重宝する。

通常はWindows XPのインストールCDから起動し、ドライバを読み終わった後で[R]を押して回復コンソールへログインするのだが、HDDにインストールし、ブート時にメニューから選択することもできる。


回復コンソールをHDDへ

ググるとすぐに出てくるのでリンクを張るまでもないかもしれないが、Windows XP での回復コンソールのインストールおよび使用方法である。

が、x64の場合は\i386\winnt32.exeではなく、\amd64\winnt32.exeである点に注意。Technetの方には書いてあるのだが、何故↑のKBに書いてないんだろう…?


インターネットから更新パッケージを調べ、順調にファイルをコピーしていくのだが、最後で詰まった。

ファイル a3lb241a.sys(a9doe4m5.sys)*1をC:\$WIN_NT$.~BT\a3lb241a.sys(a9doe4m5.sys)にコピー中にエラーが発生しました。

ファイルが不足しています。システム管理者に問い合わせてください。

コピーの再試行、このファイルのスキップ、またはセットアップの終了を選択できます。

* [再試行]を選択した場合は、ファイルをもう一度コピーしようとします。

* [ファイルのスキップ]を選択した場合は、ファイルはコピーされません。これはWindows システムファイルの詳しい知識があるユーザーを対象にしています。

* [セットアップの終了]を選択すると、後で再度セットアップを実行して、Windows をインストールまたはアップグレードする必要があります。


cmdcons_err1.png:cmdcons_err1.png:cmdcons_err1.png

cmdcons_err2.png:cmdcons_err2.png:cmdcons_err2.png


こんなsysファイル見たことないなぁ…と思いつつ、セットアップCDからCドライブのいたるところ、特にdriver.cab等を重点的に探したのだが出てこず。


*1 : 何度繰り返してもファイル名が変わらなかったが、再起動して再度winnt32.exe /cmdconsを試すと、ファイル名が変わっていた…

強行突破

を図って、回復コンソールをブートさせてみたが、Loading files...の一番最後でこのファイルが見つからないと言って強制停止を食らった。

これでもだめならば、VMwareの同様の環境で試そうということで、試してみるとVM側はあっさりインストールが完了。あれ?

C:\cmdcons\以下をDiffしてみると、Winnt.sif、Bootsect.datが双方で異なったが、一個だけファイルがそもそも片方にないのがあった。

unsupdrv.infというファイルである。

中身はというと…

[Version]
Signature = "$Windows NT$"

[AddReg.a9doe4m5]
[Files.a9doe4m5]
a9doe4m5.sys,system32\drivers
[HardwareIds.a9doe4m5]
*PNPA000=a9doe4m5
ACPI\PNPA000=a9doe4m5
[Devices]
a9doe4m5

中身の名前からしてもこれに間違いない。

とりあえず削除してみると、回復コンソールが無事に使えるようになった。やれやれ。


後書き

a3lb241aやa9doe4m5という名前に全く心当たりはないけれど、unsupdrv.infという名前がついているあたり、Unsupported Driverじゃないかとの助言をつーさ氏から受けた。なるほど……。

そういえば、問題が起きたPC上(マザボ: ASUSTek P5B Deluxe/WiFi-AP)では、ASUSが配っている謎のACPI virtual deviceというドライバを導入してたっけな。これ絡み?

とりあえずACPIの制御を回復コンソールでやることはないであろう……。