2008/10/13(Mon)MSゴシックの数字の2

2008/10/13 3:58 Software::Windows
Vistaで標準で、XPもWindows UpdateのJIS2004対応フォントをインストールすると、MSゴシックの9ptと10ptで、数字の2だけおかしな形になるという問題があります。
比べてみれば歴然。

▼正常
strange_font_1.png

▼おかしい
strange_font_2.png


ちなみに画面は、Vistaのメモ帳のフォント設定ダイアログです。
なぜこんなことになったかというと、小数点を表すドットの位置が右に寄ったことで、数字の2の左下と隙間がなくなるため、こういう措置になったらしいですが……。
小数点の位置だけを比べてみても、明らかに「正常側」のほうが自然に見えますよねえ?
Vistaでは多くの部分がアンチエイリアス処理がかかっているので、この2を見る機会はそうないといえばそうなのですが、ダイアログ系にはまだ多く使われているのが現状です。

XPでは、この方法よりももっと簡単に復旧できますので、下の方をご覧ください。

用意するもの

正直なところ、これを直すにはJIS2004対応前のmsgothic.ttcが必要です。
上が改悪後で、下が必要な(以前のバージョンの)ものです。
ライセンス云々は各自の責任ということで、別のPCなりから取り出してファイルサイズを比べてみてください。
コントロールパネルを開いて、「フォント」を開き、「MSゴシック&MS Pゴシック&MS UI Gothic」というエントリをデスクトップにドラッグすればファイルが取り出せます。

Name                  CRC32     Bytes
--------------------  --------  ---------
msgothic.ttc          977E4AA7  9,165,480
msgothic.ttc          B974987D  8,272,028
-----------------------------------------
Total  2 Files  17,437,508 Bytes

修復方法

手順は以下のとおりです。
  1. 古いmsgothic.ttcを用意し、msgothic_xp.ttcにファイル名を変えます。
  2. msgothic_xp.ttcと同じディレクトリにこれをダウンロードし、実行します。Vistaの方は、必ず管理者として実行してください。
  3. これをダウンロードし、実行します。
  4. ログオフして再ログオンします。
ちなみに、JIS2004対応フォントは、"msgothic.ttc"という名前でC:\Windows\Fontsに残っているので、これを実行すれば、前の状態に復元可能です。

追記:XPの場合はもっと簡単に復旧可能 2009/07/25

上記ではファイルを別途用意して戻したが、もっと簡単に戻せる方法がありました。
[コントロールパネル]の[アプリケーションの追加と削除]を開き更新プログラムの表示をONにしてから"MS ゴシック & MS 明朝 JIS2004 対応フォント (KB927489)"を削除します。

これで削除できればよいですが、「既にアンインストールされている可能性があります」というメッセージが表示された場合は、いったん[いいえ]をクリックしてから、このレジストリを連結し、再起動します
この場合、ログオフでは効果が現れないので注意してください。
コントロールパネルのエントリが気になれば、この後、削除ボタンを押し、上記のメッセージを無視してエントリを削除すれば完了です。

※フォントファイルを用意しなくても元に戻せるのは、JIS2004の更新パッケージが既存のフォントを上書きするのではなく、msmin04.ttcやmsgoth04.ttcのような新しい名前でコピーしているからです。